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  • 2012/07/06

頭皮の構造についてのハナシ

ー健やかな毛髪は頭皮の環境からー
“ 気にしてはいるものの、毛髪以上に労ってあげることができない・・・ "
日々のサロンワークでは、そんな声を耳にします。
ここからの『カミノハナシ』では数回に渡り、頭皮についても触れていきたいと思います。

では先ず始めに頭皮の構造ですが、大きく分けると肌の上層から表皮・真皮・皮下組織に分かれます。表皮については更に角質層・顆粒層・有棘層・基底層に分けられ、”ターンオーバー”はこの部分でおこなわれています。
最上層の角質層は、わずか0.02mmほどの厚さしかありませんが、外部からの刺激に対し身体を守るバリア機能をもっています。

正常な状態では、基底層で絶えず新しい細胞が生まれ 形・成分・働きを変え、“角化細胞”(ケラチノサイト)とし、約二週間で表面へ押し上げられます。更に二週間程で角質細胞とし自然に剥離されます。つまり、約一ヶ月で肌は生まれ変わり新しくなっているということです。“角化細胞”は表皮の約8割〜9割を占めているといわれており、皮膚の水分保持だけでなくバリア機能を維持し免疫細胞を活性化させる等の重要な役割を果たしています。

もともと頭皮と毛髪は密接な関係があり、毛髪の元となる毛母細胞、毛根部へ栄養を運ぶ毛細血管、頭皮のバリア機能として保護・保湿をおこなうための皮脂を分泌する皮脂腺など、頭皮の内部には毛髪の成長に欠かせない組織が多数存在しています。

実は肌構造として、全身の肌と頭皮に違いはありません。
顔や全身におけるスキンケア同様に頭皮にも日々のケアは必要となります。
肌に合わないシャンプー剤の長期使用や紫外線等の外的要因だけに関わらず、生活習慣による影響も否めません。ターンオーバーのサイクルを乱してしまうことで、様々な肌トラブルを引き起こしてしまいます。

食生活の偏りやタバコや過剰な飲酒、心理的なストレスを含めた疲労による免疫力低下など、日頃の生活における悪習の見直しも含めて、健康な頭皮であり続けたいものです。


それでは次回は頭皮のトラブル・髪のヘアーサイクルについてお話します。