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📖 ㉒

やけに頭から冷えるなと目を覚まし、おもむろに手を添えるとジョリジョリと丸坊主。ああ、そうか…。鏡で確認すると頭頂部にサインペンで“祝・一周年”の文字。普段ならゲストへ座っていただく為のカットチェアーへ自ら腰掛け、集ってくださったゲスト達に少しづつ髪の毛を切ってもらった。そんな周年イベント明けの朝だった。

 

初年度の夏休みを終えると一周年イベントの為の告知を始めた。初めこそ、ゲストの顔色を窺うように恐る恐る。賛同いただけるゲストが一人増え、また一人。美容業界に身を置く同業者からは「安藤さんからすればゲストの皆さんへの認識があります。ただ、ゲストの方達同士は初対面でしょ?ましてや一人で参加される方が多いとなれば、場が持ちませんよ。その後の関係性にも影響が出ます。少々リスキーではありませんか?」そんな心配の声も上がった。確かにその通りだった。

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“音楽・食・酒・写真・映像“をテーマに各分野でご活躍されるゲストからの助力も確定し、日に日にイベントへと近づく。“一人ではない。大丈夫”そう自分に言い聞かせ、段取りを行った。演奏の為の楽器練習や当日のゲストを持て成す為の食事を考えたり、イベント当日に放映する映像をまるでプロモーションビデオみたく仕上げてもらったり。本来のお仕事を終えられ、打ち合わせや準備の為だけにサロンへ集っていただく。勝手ながら、文化祭の前準備のような時間にも思えた。そんな時間は自分にとって初めての経験で、何よりも普段では感じたことのないゲストの姿をうかがえた事に、気持ちは弾んだ。

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『それでは、皆さん。今日はどうぞよろしくお願いします』十数人のサポートゲストへ挨拶を済ませ、イベントは開演。営業本来のスタイルなら一対一。ご家族での来店であったとしても4~5人が通常サロン内での風景。時間を追うごとに一人、また一人とイベントへお越し下さる馴染みのゲストたち。

こみ上げる嬉しさと“床が抜けてしまわないか”と少しだけ心配になった。

 

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躯体へ戻し、開店当日ギリギリでのスタートから始まった no217

いつかはその躯体へと戻る日がやってくる。

 

 

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その日まで。

 

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~あとがき~

 

 

え??

周年のイベントでの話はそれだけか?って。
ギターの演奏一人だけボロッボロで「二度とギターを触らんでよろしい!」とバンドのメンバーから言われていることは綴らないのか?
集ったゲストへの挨拶時にわんわん泣いて何を言っているのかわからなかったことは省くのか?って?
その後に男性数人の肩を借りて、ずっと泣いてた話は?
「あんどー、器が空く前に酒酌みに来いよ。使えねぇーなー」って叱咤受けてたり、お酒の強いゲストたちからどんどん飲ませれて泥酔してた話は?

って?

ハハ…いやだな。自分にとって都合の悪い事を書くわけがないじゃないですか。

 

さてと。

さすがに過去を振り返ってばかりの日々も飽きてしまいました。
次は10周年イベント開催を目指し、新たな年へ挑みたいと思います。

末筆となりましたが、本年も大変お世話になりました。皆様にとっても2017年が良い一年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

 

それでは、以上
“ひまつぶしにどうぞ”でした。

 

おしまい