✂︎ Ep-142

背中まである髪を31cm切ってくださいとのご要望。以前からそういった活動こそ存在したが、“ヘアドネーション”の呼び名はまだまだ浸透していない頃の話。パーマやカラーなどの施術がなく、過度な毛量調整がなされていないことが望ましともなれば該当者は多くはない。それでも「誰かのためになるなら、自分の髪も使って欲しい」と話すゲストは潔く、表情は清々しく映った。髪の長さを測り終えるとお互いが確認をし合うように息を飲んだ。仕上がりは男性顔負けのショートスタイルで、とても似合っていた事を覚えている。あれから5年ほどが経った。順調に伸びた髪は二度目のヘアドネーションを迎えようとしている。