No title

“一人で開業し、年間〇〇〇〇万以上売りあげる方法!”とか“年間失客率○%以下の美容師になるためには?”みたいな。未だにそんなしょっぱい事を恥じらいもなく掲げていたりする業界誌。あまりの芸のなさに失笑する気にさえなれない。そもそも年間なんちゃら万円に思い馳せる美容師には“一対一”のサロン開業は合理的でないし、年間の失客率を導く暇があるなら歯を磨いて早く寝た方が健全なわけで。これからの業界を引っ張る専門誌だとすれば、もう半歩先を照らすぐらいの先見性があってもと思えてしまうわけです。人生が80歳だと仮定して、その中で何らかの接点を持つ人の数がおよそ30,000人。学校や職場、近所に住むという接点を持つ人が3,000人。親しく会話ができる間柄が300人。友人と呼べるのが30人で、親友が3人。いつだったかこんな話を耳にした。そもそも確率から導きだした数値らしいのだけど、美容界においても不思議と同じような数値が成立する。一人の美容師がオーバーワークにならず、ゲストとしっかり向き合い続けられる顧客数は300人から多くても400人の間とされる。とてもリアリティーに富んだ話。スタイリストとして数字を追いかけるのも正解だし、一人一人のゲストへ向き合うことに重点を置くのも正解な時代。ただ、小手先だけの薄っぺらい文言に操られるのはごめんだなと思う。そんなこの頃。