月別アーカイブ: 2016年9月

No title

“一人で開業し、年間〇〇〇〇万以上売りあげる方法!”とか“年間失客率○%以下の美容師になるためには?”みたいな。未だにそんなしょっぱい事を恥じらいもなく掲げていたりする業界誌。あまりの芸のなさに失笑する気にさえなれない。そもそも年間なんちゃら万円に思い馳せる美容師には“一対一”のサロン開業は合理的でないし、年間の失客率を導く暇があるなら歯を磨いて早く寝た方が健全なわけで。これからの業界を引っ張る専門誌だとすれば、もう半歩先を照らすぐらいの先見性があってもと思えてしまうわけです。人生が80歳だと仮定して、その中で何らかの接点を持つ人の数がおよそ30,000人。学校や職場、近所に住むという接点を持つ人が3,000人。親しく会話ができる間柄が300人。友人と呼べるのが30人で、親友が3人。いつだったかこんな話を耳にした。そもそも確率から導きだした数値らしいのだけど、美容界においても不思議と同じような数値が成立する。一人の美容師がオーバーワークにならず、ゲストとしっかり向き合い続けられる顧客数は300人から多くても400人の間とされる。とてもリアリティーに富んだ話。スタイリストとして数字を追いかけるのも正解だし、一人一人のゲストへ向き合うことに重点を置くのも正解な時代。ただ、小手先だけの薄っぺらい文言に操られるのはごめんだなと思う。そんなこの頃。

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デニムにブーツが定番のスタイルでして。お気に入りがあったりすると何年も履き倒したくなる。そうなると日々のメンテナンスが要となります。作業着として生まれただけあって、剛健な作りのジーンズですが、ポケット下や裾の部分など擦れる箇所はいずれ破れてしまいます。今回のクラフト&メンテナンスではデニムへの補強について。特に裾をロールアップして履かれる方は必見です。 続きを読む

✂︎ Ep-131

背中まで伸ばした髪を切ってしまいたいと思い立ったゲスト。これまでも何度かスタイルチェンジを試みるべきかと迷ってこられた姿を知っている。その度に携帯電話のモニターへ映るロングヘアーのモデルを眺めては強く口を結び直す。女性がバッサリと髪を切りたいと思う回数は年間二度ほどとも言われている。その機会を逃せば当面大きなスタイルチェンジはやってこない。季節の移り変わりだったり、心境の大きな変化だったりで通算二回。『一気にいきますよ』そう伝えるとゲストは無言のまま深く頷き、少しだけ口角を上げた。クロスをつたい、床に落ちる髪の束。目をつぶったままのゲスト。ハサミの開閉音。そっと口を開くゲスト「頭もだけど、なんだか気持ちも軽くなってきた」少しだけ声がかすれている。ひと呼吸置き、声を掛ける代わりに大きくハサミを入れ直した。

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🐙💨 MOTRIPPER 〜岡山県 備前焼を求めて〜

三回目のMOTRIPPER。今回の目的地は岡山県。パーマやカラーの待ち時間に提供しているコーヒーの器を求めて。いざ出陣!

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ざっくりとしたルートを。大阪からR43で神戸方面へ走り、R2を経由し姫路バイパス〜岡山バイパスを疾走。途中で岡山ブルーラインへ乗り換えた先に目的地。といった感じ。MOTRIPPER 京都編や奈良編と同様に寄り道をしている分は端折っています。さてさて、どんな旅になるのやら。始まり始まり。 続きを読む

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目の前に見ず知らずの作家が施した一輪挿しがある。どのような思いあって土を練ったのか、また、どのような人の元へ渡ることを願ったのか。いくら目をすぼめて眺めたところで察しはつかない。確かなのは作品づくりに熱意を注ぐ作家で、その作家を大切にする方から自分の元へやってきたという事。作品を譲り受ける際に店主は言った「作家と言えど、社会の縮図でしてね。几帳面な人間もいれば、自惚れる者もいる。人付き合いの長けた作家もいれば、そうで無い作家もいる。天才肌もいれば努力家もいる。利己的な人間も、利他的な人間もいる。聡明な人柄であったり、大酒飲みで女好きな者もいる。皆さん様々です。当たり前の事です。人間ですから。ただね、私は作品づくりに熱意を注ぐ作家と向き合っていきたい。そして、その作品を暮らしの中で活かしてくださる客人と出逢いたい。そのためにこの場所が在れるならどれだけ幸せか。作品の価値を贅の心で見てはならないのです。作家にせよ、客人にせよ、自身が作品を取扱う中での行動が全てにおいて影響をもたらすと肝に銘じています。あなたのお仕事にだって同じ事が言えるでしょう。技術を磨き、客人を招き、もてなす気持ちを忘れないこと。これらを生涯通じて学んでいく姿勢。それが大切だと思います」と。

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1978年に誕生。一度は生産中止へ追い込まれるも当初の面影を崩さず時代に沿った形で再販がスタート。現在もなお、広範囲の世代に支持されるYAMAHA SR400。排ガス規制や騒音規制に伴う時代背景の中で消えてしまった名車が多い中、38年もの年月を掛けて今に残るスタイリングは不朽の名車と呼ばれる所以でもある。とまあ、そんなバイクに跨っていると、信号待ちだったり高速のサービスエリア内などで声を掛けてもらえる事が多い。大抵は自分と比べて一回りほど目上の方達だったりするから長年愛されるバイクなのだと実感する。つい先日の出来事、仕事を終えてバイクに跨ると海外旅行客なのか白人のご夫婦に呼び止められた。初めこそ道でも聞かれたかと思いエンジンを停止。ご主人がバイクを指差し最後に首を少し傾けた。上手く聞き取れなかったが、なんとなく車種名を答えるのが正解な気もした。すると、「ワォ!やっぱりSRなんだね!!なんてクールなんだ!!」みたいな事を。その場を後にする際も手を振り見送ってくださって、なんだかグローバルな感じだぜ、みたいな事を思った。それにしても、車種名を答える時に妙な英語風イントネーションになるのは何故なのか? YA ↗︎ MA ↑ Haaa〜 みたいな。

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顔より大きなカボチャ。を、売りつけられた。バイクを降りて店へ向かう途中に一階の花屋を通る。市場へ買付けに行かれた後なのか、ダンボールや新聞に包まれた花の束が通路に纏められている。その中に巨大カボチャも含まれていた。クリスマスはまだしも、ハロウィンほど無縁なイベントはないし、ついでに興味もない。「このカボチャがブログに載ってるところ見てみたいなぁ〜」買うとも買わないとも言わさぬ速さでずっしりとした重みが腕に乗っている。なかなか巧妙なやり口だ。というわけで、ハロウィンに向けてガボチャランタンの作り方を教わりました。近日、制作予定 🎃

✂︎ Ep-130

サイドはバリカン仕上げ、持ち前のカールを活かしたツーブロックが定番スタイル。かれこれ何年になっただろうか。アパレル関連のお仕事に携わるゲストはビックシルエットの洋服もスマートに着こなし、発色の鮮やかな小物もトレードマーク。度々そのセンスを盗まさせてもらっているが、今回ばかりは逆だった。「安藤さんみたいにボウズにしようと思って」『??』美容師にあるまじきニット帽を被っての仕事。ボウズにしたことも告げていない。となると…「ブログで読みましたよ、ボウズにしたって。自分もしようかなと思って。」カットチェアーに座るボウズ姿のゲスト。バリカンを片手に赤面するボウズ美容師。

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喘息などのアレルギー疾患を抑える治療法に進展があったようだ。千葉大学の研究グループの発表によるとアレルギー疾患に関与するたんぱく質を特定し、発症におけるメカニズムを解明。このたんぱく質へ抗体を投与するといった新しい治療法への発表をおこなった。すでにマウスを使った実験にも成功し、実用化については10年以内を目指しているとのこと。慢性的な喘息の症状があり、効果的な治療法に至らないケースへも期待が持てるとみている。また、リウマチや膠原病などの自己免疫疾患も同様のメカニズムで発症すると考えられ、これらに対する治癒薬の研究も進めるそう。

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美容ディーラーの担当者が浮かない顔をしてやってきた。「発注製品に欠品が生じまして」でない限りは担当店舗の異動。概ね察しがつきながらも口を開く彼は残り数回の訪問と。業界のセオリーでは長くとも3年〜5年、短いケースなら半年ほどで担当が変わってしまう。敏腕な社員ともなれば『えーと..あれ!』のニュアンスへも「これですね!」と的確な対応で、“つうかあの仲”のような存在。会社の方針と解っていても詫びしさに駆られてしまい『上司に取り下げてもらえるようにお願いするから、その電話を貸して』と半ば冗談とも本気とも取れるような表情で見送ってきた。今回も同様。羽交締めにしてでも電話を取り上げなければならないようだ。そんな、この頃。

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グランフロント大阪内にある無印良品イベントスペース「Open MUJI」にて、”活版印刷のいま”という期間限定の展示会がありました。オープン当初に依頼をしたコースターも展示されるとの案内を受け、今日はその時の様子を。 続きを読む

🌙と🐪

ポケモンGOのアプデで好みのポケモンが連れて歩けるようになり、肩に乗せる為の10kmという課題が途方もなく長いと感じた朝。

買ったばかりのライターが見当たらない。

ゲストからうかがった話があまりにもアンダーグラウンド感満載でブログの話題どころかお蔵入り。

今日も首がつりかけた。

バイクの指示器を点灯させるプラスチック製スイッチがもげて無くなり、部分販売が不可能だと知った日。

前歯が無くなる夢をみてから寝付きが悪い。

ポストへ投函されるのが弁当の配達チラシと保険の案内だけ。

いざ事務作業へ奮起するとOSの大型アップデートで待ちぼうけ。

ピンポイントで定休日だけ傘マーク。

買ったばかりのゲームが一週間で積みゲー。

胸ポケットへ入れていた携帯電話が新御堂へダイブ。

AmazonのCMに出てくるゴールデンレトリバーがライオンになる度に軽く胸が締め付けられる。

デニムを新調する際に勿体なくて裾直しができない。

今年も残り三ヶ月と半分と気付く。

…そんな夜は強めの酒に溺れたい。

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✂︎ Ep-129

ロマンスグレーという表現がぴったりな白髪の女性。近頃、背中が痛むと仰る割には背筋が通っていて姿勢も正されている。パーマの最中にうかがうお話は魅力的でついつい聞き入ってしまい、用意したお茶が冷めてしまう事もしばしば。その都度「ちょうど飲みやすくなったわね」と笑っていらっしゃる。黒髪が混ざっていらした頃には「世間ではごま塩の髪って言うけど、まるで“ふりかけ”ね。真っ白になる時も来るのかしら」と少しだけ不安そうな表情にも感じられたが、昔からお商売をなされていたからか計算が得意だそうで、電卓より速く釣り銭を導く姿と商いの秘訣に圧巻させられてしまう。

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新刊の雑誌が届いた。スマホ無料アプリの謳い文句よろしく、美容師の特権に“最新の雑誌を無料で読めちゃう”がある。貼り付くような頁をめくり、気になる記事やゲストとの会話に一役買いそうな話題へチェックを入れる。以前、初対面での美容師が集うミーティングへ参加したことがあった。“鏡の無い美容室やBGMのない美容室は成り立つのか”など、ディベートのような形式で主題に沿いディスカッションを行うものだった。その場で“美容室にある雑誌は何のために?”というテーマがあったなら『真新しいページを開く快感と新刊特有の香りを堪能するため』と、ややアブノーマルな発言に至ったかもしれない。

(*´Д`) 新刊のスーハーたまりませんな。

✂︎ Ep-128

「ごめん!またやっちゃった!!」額に手を添えたまま少しだけ右側を切りすぎた事の説明が加わる。過去に何度か前髪セルフカットのコツを伝授した。鏡を見ながらハサミを動かすと自分の手でないように思えてしまうと困った表情。それを見て思わず口元が緩み『もう一度だけコツを教えましょうか?』と、念を押してみる。「う〜ん。また失敗するだろうし、もうコリゴリかなぁ。でもね、自分で前髪を切る時のコツはちゃんと覚えてるよ」その後に続く説明は何度も復習を重ねた事が伝わるほど正確な手順だった。確かに切りすぎた右側の前髪はアレだったけど、合格点まであと少しでしたね。

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ずっしりと思いダンボール箱を開けると梱包されたカラーリング剤。色番号に沿ってダースで纏められているので、そのまま取り出して保管箱へ“ポンっ”。アシスタントの頃から在庫の補充作業が好きだった。ストックが増えると心なしか安堵するので保存食品を備蓄する感覚にも似ている。今回の発注はワインを連想させるボルドーや栗色のブラウン、もみじの様なマゼンダを多めに依頼。色彩豊かな秋の美覚が揃いました。

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壊れたわけでなく、ついつい手が伸びてしまうものにキーボードがありまして。一台で事済むのが、あっちにもこっちにも大小合わせて計6台ほど。そうそう機能が変わるわけではないので単なる気分転換といったところ。その中でもポケットへ入るミニキーボードが気に入っている。名刺ほどの手の平サイズで持ち運びに最適。スマートフォンのあらゆるアプリへも対応し、バックライト機能まで付いているとなればやり残してしまった作業の続きにもピッタリ。初めはキーボードの配列に慣れが必要かもですが、指先でのポチポチといった感触が心地良く、気分を変えてくれるプロダクトって大事。『う〜ん。今日の“ひまつぶ”あの話題にしようかな..。いやいやこっちの話題が…』って、3時間ぐらいのたうち回り、書いては消し、書いては消しを繰り返したあなたにピッタリです。

(๑•̀ㅂ•́)و サテハ ワタシノコトダナ!!

深夜まで営業されているLa Premier Cafe のコーヒーと新入生と、ひまつぶしな私。

 

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先月からスタイルチェンジで丸坊主に。今日は週に一度のメンテナンス。涼しげに見える割には直射日光は痛くて暑い。流れ落ちる汗も地滑りのよう。試しにカミソリで剃ってみると3日目からジョリジョリ。思いのほか手の掛かるスタイルでした。話変わって、ヘアスタイルの一部を極端に短く仕上げる手法。女性ならうんと短いキュートな前髪のスタイルだったり、男性ならツーブロックスタイルやアシンメトリーなデザイン。アンバランスな構造から成り立つスタイルはパンチが効いてる反面崩れやすく維持が困難。それでも通年に渡って支持のあるスタイルです。不安定な形状ほど刹那的な儚さと言うのか、安定感のあるベーシックスタイルに無い魅力や機能性以上の格好良さが備わっているものです。

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抗菌石鹸や薬用石鹸を謳い、殺菌剤としてシャンプーや石鹸・ボディーソープ・歯磨き粉などの一部製品に含まれるトリクロサンやトリクロカルバン。数年前から体内への残留やアレルギーへの懸念が高まっており、先日アメリカにてトリクロサンなど19種類の殺菌剤を含む抗菌石鹸やボディーソープの販売を禁止した模様。現在、日本でも薬用・抗菌の記載がある製品類にはトリクロカルバン等の殺菌剤が使用されていることが多く、懸念の声はさらに高まることでしょう。製品名は省略しますが、一度は聞いたことのある製品名がズラリ。気になる方はパッケージ裏にある成分表のチェックを。

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最近どういう訳か首がつる。今年に入ってざっと三回 + α 。一回目は振り向きざまに首を大きく捻った時で、二回目は単なる寝違え。今回は朝の身支度時にシャツを脱ごうと腕を伸ばしかけてつった。さすがに今回のは“ありえへん“と思い、ブログへ記録しておく事に。原因はどうであれ、癖になりかけているみたい。肩はしっかりと上がるし、仕事へ差し支える事もないのだけど、“首だけで振り向く”が出来ない。いちいち身体ごと振り返る姿をゲストからコミカルな動きだと笑われ、つられて一緒に笑うと途端に首が痛み、それも可笑しくてやっぱり笑った。そんな、この頃。

✂︎ Ep-127

カットが始まると身体がゆっくりと横に傾く男性。余程お疲れなのか目を覚ます気配がない。ゲストの髪に触れていると言葉にならない感情を覚えることがあって、身を委ねてもらえる喜びからくるものかもしれない。最後まで起こすことが無いよう鋏を入れ、仕上げに取り掛かる。男性の肩を二度叩き、終わりの知らせをする。「あぁ、もう終わったのか。なんかさ、安藤さんに髪を切られてる夢を見ていたよ」とゲスト。『じゃあ、カット料金は2回分お願いしますね』と伝えると、大きく伸びを済ませ「さぁ、仕事、仕事!」とスイッチオン。どんなお仕事をなさっているのか、どんな生活を送られているのか。察しはつかないのだけれども、それはそれで良い事だと思う。

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屋上から下の階に向かって降りるエレベーター。ビルの点検へとやってきた警備員が乗っているのか、各階に一定時間止まっている。二階の扉が開き、青い警備服を着用した男性と目が合う。いつからか顔なじみとなり、互いに会釈を交わす。『ご苦労さまです』「お疲れ様です」みたいな雰囲気。一日の終わりを感じ、肩の力が抜けていく。さあ、ビールまでもう一息。

✂︎ Ep-126

『飲み物どうしよう?』の質問に「コーヒーにします」との返答。確か「コーヒーは苦くて飲めない..」だったはずと豆を挽きながら記憶を辿る。押し付けるような形でブラックコーヒーにチョコを添えて振る舞う機会は多いが、念のためにミルクと砂糖の確認を加えた。杞憂にも「おすすめで」と。『当店お薦めのブラックです』カップを置いた後に無理をさせていないか様子をうかがうも、来年成人式を迎える彼女なりのペースで平らげてくれた。それを見て嬉しい気持ちと少しだけ時の経過を感じた。