✂︎ Ep-121

街を歩いていてふと目線が止まった。そこには曽て担当していたゲストの姿。何年振りだろうか。髪のコンディションが相変わらず良好で、手入れも行き届いている様子。その方にとっての節目まで担当できたことに改めて嬉しくもなった。出会いがあれば、その逆も然り。仮に髪の手入れができていなかったり、浮かない表情だったとしたら。意を決して声を掛けたくなっただろうか。いやいや、そんなことは許されない。そっと振り返り、毛先まで整った髪を見送った。