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旧友と何年か振りに話をする機会があった。高校三年生に一緒のクラスだった友人。進学にせよ就職にせよ、新しい環境に向けて切磋したり最後の高校生活を謳歌したり、“涙あり笑いあり”の思春期。そんな中で出会った彼は最初こそ犬猿の仲、その頃はまだ親友と呼べる間柄ではなかった。クラスのメンバーは自分と犬猿の仲の彼を除いて大学進学希望者。そんな環境下で日に日に教室内の雰囲気が受験モードへと変わる。いつしか授業が終わると犬猿は一緒に過ごしていた。振り返ると必然だったのかもしれない。彼は専門学校への進学が確定し、自分も美容師として就職することを決めていた。残りの学生生活はまるで消化試合のよう、自分にとって最後の学生生活。ともなれば夜通しでだって遊びたい。それに付き合ってくれた友。大阪へ立つことを誰よりも応援してくれた。そのくせあっけなくゴールデンウィークには『寂しい』と帰省。「一人前になるまで帰ってくるな」と叱咤を受けた。今の自分があるのは面倒見の良い彼のおかげでもある。碌に連絡すらしない無精な自分。前触れもなく電話を掛けると「お?元気でやっとるか?」の彼の一声に時間が遡るようだった。