✂︎ Ep-111

「髪の毛の量をとってくれる時、最後にハサミをカチカチって二回鳴らすでしょ?それは何か意味があったりするの?」乾いた髪の量調整中にゲストからそう問われ、何を指しているのかすぐにわからなかった。自分の技術に不適切な施術があったのではないかと背筋が伸びる。改めて注意深くハサミの開閉音に意識を向ける。…カチ カチ。確かにその音がした。それと同時にゲストが笑う。自分も吊られて笑う。「ほら、言ってるでしょ」『確かに言わせてますね』髪を摘まみ束にし、その裏側にあたる部分の量を少しずつ減らす過程での癖と判明。自分でも気がついていなかった事を告げると『安藤さんさ、マッサージが終わった後も肩を二回叩く時あるよ』と。恥ずかしさ倍増。