🚲💨 MOTRIPPER 〜有次の“おろし金”を求めて〜

ゲストと“長年愛用しているもの”というお題で“有次のおろし金”の話をうかがった。元は鍛冶屋、創業450年を越える京都の老舗。現在に至るまで包丁など調理器具全般の製作をおこなっている。製品の一つ一つを職人が手仕事で仕上げ、刃の研ぎやおろし金の目立ても店内でメンテナンスを施すという。“職人の手仕事・一生モノ・おろし金ですりおとす大根が旨い”この話を聞き、興味が湧かないわけがない。定休日にさっそく京都へ。本日より新しいカテゴリー🚲💨 MOTRIPPER(moto + tripper)はじまり、はじまり。

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AM10:30 出発
現在の愛車YAMAHA SR400のエンジンをかける。インジェクションに切り替わって大幅に改善されているが、それでも冬はエンジンがかかりにくい。一発で思い通りに始動できると『可愛い奴め』となる。そもそもこの手のバイクには「エンジンかけにくいからイヤ」って声もある。確かにそうだけど、その反面とても味がある。一旦キックのコツが掴めると更に愛着も湧く。ケッチン(エンジン始動の際、踏み込みに失敗するとキックレバーが鬼のような勢いで足へ跳ね返ってくる)したら足への多大なダメージを覚悟しないといけない。どうしてもエンジンがかからない時は押し掛けを余儀なくされるが、汗だくになるぐらい身体を温めてくれる。とにかく『チッ、可愛い奴め』となる。

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AM11:10
職場で用があり済ませると京都までのルートを考えた。実は“行き帰りではルートを変えなければならない”という自分だけのローカルルールがあって、半年前に地道一本で大阪〜広島へ行った時なんかは苦行に身を投じる修行僧の旅のようだった。今回は近場だし、途中で寄りたいところもあったりで自分ルールに則りながら、R423→中国自動車道→茨木市→R171→長岡京市→京都→R1で帰宅というコース。

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AM11:50 R423〜中国自動車道
新御堂を経て中国自動車道へ合流。エンジンも温まり快調な走り。400ccクラスのバイクは高速でこそ物足りなさや不安もあるけど、地道での走りは十分楽しい。特にシングルは3000~4000回転ぐらいのトコトコ感が心地よい。旅先でライダーと出会い初対面でも会話が弾んだり、のんびり走る事の楽しさを感じさせてくれる。

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PM 0:10 茨木市到着
寄り道。過去に7年ほど茨木市民だった頃を懐かしみ、当時よく通った“立ち食いうどん”を食べに。阪急茨木駅界隈の商店街、その中の一角に“たつみや”はある。

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茨城市民の方ならきっとご存知のはず。上手い・安い・早いの三拍子付きな名店。いつ行っても客が美味しそうにうどんを啜っている。天ぷらうどん、330円也。

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空腹も満たされ、次に向かったのは以前住んでいたボロボロ木造の住宅。ボロボロとあえて書いたけど、本当にボロボロだった。生活音は筒抜けだし、床はそのうち抜けるんじゃないかって疑って歩い事もあった。冬は隙間風で暖がとれず、夏なんて外にいた方が涼しい。お世辞にも住みやすい環境でなかったものの、気がつくと5年ほど住ませてもらった。あれこれ思い返しながら見覚えのある角を曲がると、何故か見覚えのない景色が広がる。住み慣れた住宅は綺麗さっぱり無くなってしまっていた。唖然としながら辺りを見渡す。見知らぬ住宅が立ち並ぶも新しい暮らしがうかがえた。少し寂しい気持ちに駆られながらもその場所を後にした。

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PM2:00 長岡京市 光明寺
次の寄り道先。光明寺。大河ドラマの撮影場所にも起用されている。馬の歩幅に合わせたという石段が特徴的で春は桜、秋には紅葉の名所となる。

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光明寺付近にある商店。竹ぼうきや熊手を売っている。ふらりと寄る度に買って帰りたいという衝動にかられるものの、背中におぶって帰るわけにもいかず今回もあえなく断念。

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光明寺を後にし、京都へ向かう途中。「こっちだよ」と呼ばれた気がした。旅の道中によくある話。大体が向かった先に何もなくて引き返す事が多いけど、稀に絶景であったり隠れた名店と出逢うことも。当初のルートを外れ、呼ばれた気のする細道へ。

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直ぐ引き返しました。だって、“亀山市向かってますよ”ってgoogle mapが。

実は安藤ローカルルールにケータイのナビ使ったら則失格というのもあって、同じ道を引き返すわ google mapに頼るわで、あえなく失格者となりました。挙句の果てに迷いましたし。

で、ほら。

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気がつくと京都・錦市場内にお店を構える“有次”へ到着。改めて創業450年という歴史に圧倒させられ、一呼吸置いて店内へ。まず初めに驚いたのが外国人観光客の多さだった。事前に和食調理人御用達とうかがっていたからか、異国情緒溢れる顔ぶれに京都へ足を運んだことを忘れそうになったぐらい。

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次に驚いたのが品揃えの多さ。包丁・雪平鍋・器や食器などの銅・真鍮製品。全ての製品に“有次”の文字。並んだ製品一つ一つが凛と佇み、溜息がでるほどだった。

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店内の奥には刃の研磨をおこなっている職人達。メンテナンスに掛かる日数は製品によってまちまちのようだが、丹念に手直しされ真新しくなった愛用品に手にすれば愛着が更に増すことだろう。

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一通り店内を眺め堪能すると店員に“おろし金“を案内してもらった。薬味用のサイズから一般的なサイズとして複数。用途に合わせて選択肢が広がる。”大根おろしが美味くなると聞いて…”と、今回の経緯を伝えた後にブログへの投稿・店内の撮影許可もいただけて、無事にミッションクリア。

今回は確認できなかったので割愛しますが、どうやら包丁を贈り物として購入した際に“とある配慮”をしてもらえるという事らしい。これがまたなんとも粋な配慮で、終始感銘を受けました。

以上、🚲💨 MOTRIPPER in KYOTO でした。

〜おまけ〜

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20160311183622_p錦商店街内の八百屋にて鞄に収まりきらない大根も購入。京都の街を少々恥ずかしい格好で後にしたのでした。